森で迷子になった女の子が、一夜の宿をおばけやしきに求めてしまうお話です。
「おばけやしき」というだけあって、絵は薄暗く、「恐い」雰囲気で溢れています。
ヨーロッパのお城が舞台なのも、「おばけやしき」感が強く良かったと思います。
そんな「おばけやしき」感満点の本書に、初めて読んだときの娘は、心なしか身体を縮こませながら聞いていたようでした。そして、読んでいる途中、何度か身体をビクッとさせたときは、読み甲斐を感じてしまいました(笑)
子どもの様子を見つつ、少し低めの声で読むのがおすすめです。
しかし、翌日、「もう一回読んで」と娘から言ってきたので、「恐くてイヤ」という感じではなかったようです。むしろ、二回目以降は「ビクッ」とすることを楽しんでいるようでした。
ただ、主人公の女の子がなぜおばけやしきに恐さを感じないのかなど、内面の描写があったほうが納得感をもって読めたのではないかと思います。
そのほうが、娘ももっと感情移入をして「おばけやしき」を楽しめたように感じました。
なので、☆4つです。