孤独を孤独と思わないことで自分の寂しさに蓋をしていたベルナルさん。ベルナルさんの最初の抵抗の言葉、「なんてことを してくれるんだ、今すぐ 出ていってくれよ!」がとても印象的でした。すごい語尾が強い言葉ですよね。本当に聞こえるかのようでした。
でも、やっぱり孤独より誰かとのふれあいのある生活の方が、離れた時に寂しさも覚えるのは確かだけれども、それ以上のぬくもりに癒されるんでしょうね。どんどん帽子が長くなっていくベルナルさんの首を、私はおせっかいながら心配してしまいました!
帽子が勝手にどんどん長くなって最後に木になってしまうのもすごい奇跡だけれども、ベルナルさんの孤独の心が癒されたのも奇跡ですよね。何か偉大なものの力が働いたのかもしれませんね。
誰もが読んでも感じる本だと思いましたが、どちらかというと大人向けかな?という気がしました。世界中にいるベルナルさんに是非読んでもらいたい本です。