小さな森に住むこぐまは、原っぱで一枚のきれいな羽をみつけて・・・。
『わあ、きれいな はね!』
それは、気取りやのことりの羽でした。
『わたしの はね とても うつくしいでしょ。』と自信たっぷり。
『ぼくも ことりさんみたいに すてきなところ あるのかな?』
考えてもわからないこぐまは、森のみんなに聞いてみる事に・・・。
きつねさん・ライオンさん・ぞうさん。
みんなは、自分の素敵なところがちゃんとわかっていて、誇らしげです。
『どうして みんな すてきなところ あるの・・・?!』
自分の素敵なところがわからないこぐまはすっかり元気をなくして・・・。
心がまっくらになってしまったこぐま。
こぐまの素敵なところって・・・??
誰でも素敵なところを持っているのだけれど、
自分ではなかなか気づかないで自信を失くしてしまう事ってよくありますよね。
つきのわこぐまの悩んでいる気持ちが、ひしひしと伝わってきて、
「だいじょうぶだよ!きっと素敵なところ見つかるよ!」
とエールを送りたくなります。
こぐまを温かく見守るお月様の優しさに、
自分を見失った時に、そっと寄り添ってくれる存在の大きさを感じます。
仲間の動物達が個性的で、お話のテンポもよく、ぐいぐい引き込まれます。
子ども達には、自分の《素敵なところ》を見つけて、生き生きとしていてほしい!!
もちろん、周りのおとなたちも・・・。