この本は“声に出して読みたい日本語”シリーズの中でも『論語』を取り扱っています。
論語といいうと、私の記憶の中では中学・高校時代の古典(だったかな?)の授業で習った記憶しかありませんが、
この本で2番目に紹介されている
≪子曰わく、吾れ十有五にして学に志ざす。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。………≫
と、表題タイトルにもなっている
≪子曰わく、
朋有り遠方より来たる、亦た楽しからず乎≫
が、自分的に声に出してみて懐かしかったです。
でも、日本人として多くの人(少なくとも私は)が感じるのは、『論語』って硬くて難しそうな世界というイメージだったので、
この本の挿絵の可愛らしさに、まず驚きました。
このシリーズを担当された編集者の方や撰者の斎藤先生の感性の柔軟さにびっくりです。
今迄に誰が、『論語』の文章をこんなかわいい絵をつけて紹介しようとしていたでしょうか〜!この全く違う世界観を融合させてみるというマジック的なインパクトで、すごく惹きつけられました。
斎藤先生の訳も分かりやすくて、短くまとめられた分が気軽に頭の中に入ってきてくれた気がします。
気になる方はどうぞ、一度手にしてみてください。
小学生の高学年くらいのお子さんたちから楽しめそうです。