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日本の神話シリーズ第4巻です。 日本神話の世界を、現地取材と資料調査で考証を尽くした上で制作されたようです。 それだけに、正統の神話を体感した読後感でした。 因幡の国の姫を嫁にしようと出雲を旅立った 大国主の命(おおくにぬしのみこと)とその兄弟のエピソード。 途中で、大国主の命は、サメをだましたために皮をはがれていたうさぎに 手当ての方法を教えます。 そのうさぎの予言どおり、大国主の命は姫に気に入られますが、 兄弟たちの報復が待っていたのです。 「しろうさぎ」とは、白いうさぎではなく、素(しろ)=あかはだかのうさぎ、だとか。 別紙で解説してある「ワニか鮫か」論争も面白かったです。 (実際我が家でも、同様の論争があったので、とても納得してしまいました。) 後半の愛憎劇、神々の名称の難解さを考えると、 かなり大きい子向けになってくるとは思います。 でも、日本人として知っておきたい、と思いました。
投稿日:2011/01/21
いなばのしろうさぎのおはなしは よく知っているつもりでした 大国主命が 丸裸の うさぎをたすけてあげる うさぎは ずるがしこくて サメをだまして 丸裸にされたのです・・・ 神様たち(八十神)も 大国主の神をいじめているし 丸裸のうさぎを 助けるどころか 海の塩水でからだをあらい・・・とうそのことを教えるんです なんと 神様の世界でも今の人間社会のような いじめがあるのだと思いながら 神話を読んでいました 罪なことですね!
投稿日:2022/11/30
古事記。 いなばのしろうさぎのお話です。 子どもの頃にこのお話を聞いた時、皮をむかれた上に塩水を塗られるという、あまりにも痛い場面が強烈で、そのぶん、「がまの穂」のフワフワなイメージに憧れました。 うさぎの物語の印象がとても強く、その後の大国主の命の話をすっかり忘れていたのですが…お兄さん達に執拗に追いかけられるんですね。 皮をむかれたうさぎの色、海やサメの感じなど、前三作同様に絵が素晴らしいです。燃えさかる岩のくだりの怖さがすごくて、小さな子どもには読めないかな、と思いました。 手元におきたい、一冊です。
投稿日:2022/11/09
別紙で解説してある「しろうさぎ」とは、白いうさぎではなく、 素(しろ)=あかはだかのうさぎ、だとか、 「ワニか鮫か」という考察が今まで考えたこともなかったので とても面白かったです。 以前、いなばのしろうさぎは いもとようこさんの絵本を読んだのですが、 あるとき子どもと話していた時に ガマの穂の話になり、 この話を覚えていなかったので今回はこのシリーズで読みました。 言葉は少し難しかったのですが、 雰囲気がよく、気に入りました。
投稿日:2020/05/11
「いなばのしろうさぎ」が読みたくて手に取ったのですが この本は「日本の神話」シリーズの一冊になります。 恥ずかしながら 「いなばのしろうさぎ」のお話は知っていましたが それが神話であるとの認識はありませんでした。 読んでみると なるほど 知っている「いなばのしろうさぎ」は冒頭部分で 大国主の命がメインのお話でした。 登場人物の名前こそ漢字がいっぱい(もちろんルビ入り)ですが お話はとても分かりやすく 神話ってこんなだったんだと これまた不勉強ながら 初めて知った次第です。 赤羽末吉さんの絵も、とてもマッチしています。 このシリーズ、今後、読んでいきたいと思います。
投稿日:2016/05/10
日本の神話を読み聞かせしているなかで こちらのシリーズを借りてきました。 「因幡の白ウサギ」というフレーズは良く聞きますが お話を読むのは実際初めて。 因幡の白ウサギというから、ウサギが主役かと思いきや 本当の主役はおおくにぬしの命なんですね〜 優しいおおくにぬしがウサギを助けたことで 兄弟たちに命を狙われ、ついにはご先祖を頼って 黄泉の国へ逃げ込むなんて・・・ なんて理不尽な!正義は勝!パッピーエンドじゃないのか?! と息子と二人、文句を言い合いました。 このお話、シリーズ第5弾の「すさのおとおおくにぬし」に 続いているようなので、その後が気になりすぐに予約しました。 6歳の息子ですが、言葉を少し説明すれば お話は十分理解していたようです。
投稿日:2014/02/22
昔読んだことのある、「いなばのしろうさぎ」が図書館で目に止まり、急に読んでみたくなりました。一羽のうさぎが鮫に皮を剥がされて泣いていた辺りまでは記憶にあったのですが、記憶の不鮮明な私に気づくばかりでした。母神である刺国若比売のなげきが伝わってきました。命の死を受け入れることが出来ないし、諦められない気持ちが切実に伝わってきました。母親の深い愛情は神様でも人間でも動物でも誰でも一緒なんだと思いました。日本の神話をもっと読みたいと思いました。
投稿日:2011/02/20
神話の中でも有名な部類のお話だと思います。 おおくにぬしの兄弟たちの根性の悪さといいますか、兄たちのおおくにぬしに対する仕打ちのひどさにあきれるばかりです。 兄弟であるからこそここまでなのか? 赤羽さんの絵が絵巻を見ているような感じでいいなあと思います。 全巻揃えて家に置いておきたいような気がします。
投稿日:2010/08/26
日本の神話シリーズ(全六巻)のうちの第四巻です。 1984年に発行されていたものを、あかね書房から復刊したものです。 うさぎがサメに皮をはがされ、そして治るくだりが面白く、こども心に覚えていたお話です。 がまの穂にくるまって治った、と記憶していたのですが、がまの花粉が漢方薬にもなっていたそうで、なるほど〜なわけです。 このうさぎのシーンが強烈で、その続きがあることも、はじめて知りました。 こころやさしい大国主(おおくにぬし)が、他のいじわるな兄弟にかわって、お嫁さんをもらうのです。また、その続きも、なげかわしいのですが、詳しくは絵本をご覧になってくださいね。
投稿日:2007/03/31
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