堀内さんの色遣いがとても美しいのにまず惹かれる絵本です。
詩とあるのですが、物語的な構成でもあります。
小さな子どもたちはこの本にどのように反応するのかが知りたいくてお話会で読んでみました。
「しっているのはだれでしょう?」という繰り返しがあるので、次のページに一体だれが出てくるのかが気になります。
お話の内容がわかるのは3歳ぐらいからでしょうが、それより小さい子どもたちは、「クンクン」「シューシュー」などの音の重なった言葉に反応していました。
おかあさんたちは、「ほら、わんわんだよ」「ほら、ねこさんだよ」という風にお子さんたちに接していました。
夜中の家の中をクローズアップしていき、部屋の中にいる動物たちを映し出していくのは、ショートフィルムを見ているような感じもする絵本でした。
1975年出版ということなので、ロングセラー絵本ですね。赤ちゃん絵本から物語絵本に進む橋渡しになりそうな絵本だと思いました。