買い物の帰り道、手紙のついた風船を拾ったかばのぽんさん。
手紙には、植物の種と「何が生えてくるかは、私とあなたの秘密です」という意味ありげなメッセージが書かれていました。
さっそく秘密の種を鉢に植えたぽんさん。
翌日大きな音で目を覚ましてみると…?
すぎはらさんの作品を読むのは『こうえんのかみさま』に続いて二冊目ですが、キャラクターの愛らしさと色づかいの優しさが心地よい絵本でした。
秘密の種をめぐるドタバタ劇がすごく楽しかったです。
何よりぽんさんには、ペンギンくんという新しい友達ができたことが一番嬉しかったんじゃないかな。
最終的に秘密の種から育ったものは壊れてしまいましたが、ぽんさんによって再び庭に埋められたことで、絶対に楽しい続きが待っているに違いないと思える終わり方でした。
ラストまで『秘密』なんて、心憎いですね。