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きつねとうさぎ ロシアの昔話自信を持っておすすめしたい みんなの声

きつねとうさぎ ロシアの昔話 絵:フランチェスカ・ヤールブソワ
構成:ユーリー.ノルシュテイン
訳:こじま ひろこ
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:2003年11月
ISBN:9784834009958
評価スコア 4.19
評価ランキング 25,156
みんなの声 総数 26
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  • 意外な結末に、一安心

    氷の家に住む狐と、木の皮の家に住むうさぎ。春になり、狐の家が溶けてなくなった。きつねはうさぎを脅して家をのっとったが、うさぎを助けようといろんな動物たちが協力し…

    ロシアの民話。見栄っ張りで自己中心的な狐は、無理難題をふっかけて自分だけ得をしようとする権力者を思わせる。かたや、地味で手堅い暮らしで満足するうさぎは庶民か。土地・建物をめぐる争いは、いつの時代でも、どの地域でも起きている。人間だけではなく、動植物もいい場所をめぐって縄張り争いをする。

    そんな生き物の生存競争や、権利・利益をめぐる争いを、きつねとうさぎというキャラクターに例えて、上手いこと面白いお話にした。
    いつの時代に、誰が作った話かわからないが、更にそれを現代の作家たちが、工夫をして、読者にいろんな楽しみや、知恵や、考える時間を与える作品に仕立てている。

    昔の民芸品のような絵が、雰囲気を盛り上げている。
    昔話独特の、繰り返しの表現が物語を面白くしている。
    きつねがスカート(らしきもの)をはいているので、強欲おばさんを連想。地上で一番強い生き物は、人間の中高年女性だと私は思う。 一番恐ろしいのは、目先の欲に目がくらんだ上、自分がよければ他人はどうなってもいいと本気で思える人間だ。

    物語の本文には書いていないけど、絵を見るといろんなことを思う。面白いが、ちょっと考えさせられる絵本。

    投稿日:2021/07/15

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  • ロシアの昔話。

    小学校2年生のまだまだ絵本が大好きな娘が一人読みしました。
    ロシア民話なので,異国の絵本を読んで味わうのもいいですね!
    日本昔話とはまた違った感じを味わえるのではないでしょうか。
    イラストもなかなか面白かったです。

    投稿日:2018/05/19

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  • でていけったら、出て行け!

    このお話は、「でていけったら、出て行け!」っという言い回しが
    よく似ているガラスの目玉ときんのつの、、、と、お話の筋が似ていると
    思います。
    やはりロシアの民話なので、このパターンのお話が、多いのでしょうか。
    氷の家がとけてしまったきつねが、ウサギの家を乗っ取ってしまい
    ウサギを助けようとする、おおかみやくまや牛が出てきますが、みんなきつねが怖くて逃げだします。
    最後に勝ったのは、剣を持った雄鶏でした。
    絵が楽しいです。
    ブーツをはいた、色とりどりの尾っぽの雄鶏とか、どの絵もなかなか素敵です。

    投稿日:2017/03/02

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  • なんだよそれ・・・

    ロシアらしい繰り返し系の絵本なんですが
    なんだかオチが弱くって、苦笑いしてしまいました。

    口が立つだけの狐のおばさんが
    大きな動物たちを言い負かしてしまい
    大きな動物は、直接攻撃することもなく逃げています。

    娘はめずらしく「なんだよそれっっ、だらしのないっっ」と
    そのシーンが繰り返すたび大変ご立腹。
    おんどりが剣を持ってきておどすと
    やっと逃げて行ったので
    「武器が必要なんだろうか・・」と真剣に考えてました。

    最後は、ハッピーエンド・・・なんだよね(^-^;

    投稿日:2016/04/06

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  • 身勝手なきつね

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    きつねが終始見事なまでに身勝手ですね。
    うさぎがオオカミ、クマ等に助けを求めますがうまくいかず。
    このきつね、すごいな!と思ってしまいました。
    オオカミたちでもダメだと言うのにどうなるのかなと面白く読めました。

    投稿日:2015/03/18

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  • ロシア民話のアニメーション

    ロシア民話のアニメーションを、日本で絵本として企画・制作された作品とのこと。シックでオシャレなデザインの挿し絵で、どのページも飾っておきたいくらいに素敵でした。
    登場する動物たちの表情は、どれもまん丸の目で一見無表情なのですが、かえってそれが味になっていて、語りかけてくるような感じがします。
    同じ作者コンビの『きりのなかのはりねずみ』も読んでみたくなりました。

    投稿日:2014/12/30

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  • “迫力には迫力で”でしょうか

     きつねはここでも意地悪です。
     うさぎの家を「汚いぼろや」といいながら、奪い、住み着いて…。
     追い出されたうさぎに、事情を聞いて助けてやろうとした森の仲間たちが、みなしっぽをまいてにげるほどの、きつねの怒鳴り返す凄い剣幕。
     「…ひきちぎってやる。…かぜにとびちるさ。」の言葉には迫力ありすぎです。
     5歳の息子は、ちょっと涙目でした。
     “迫力には迫力で”でしょうか。
     おんどりくんカッコイイです。
     服装もカッコイイ。
     歌も勇ましい。
     元気がもりもりわいてきます。
     きつねが逃げるページに、息子は拍手をしていました。
     
     ロシアの昔話を楽しんだ1冊です。
     そういえば、私が小学生だったとき、学校ではうさぎと鶏を飼っていましたね。
     私は、うさぎ係でした。

    投稿日:2009/11/11

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  • 言葉

    見かけばかりでは判断してはいけないとを思いました。言葉の持つ意味と知恵と勇気で勝ち誇ったんですから。おんどりさんの助けたい一心とうさぎさんとの協力で狐を追い出せたんですから。困っている時に動物達の助けてやる姿がとても素敵でした。きつねの「うるさい!おまえに飛び掛って、引きちぎってやる!そうすりゃ、風に飛び散るさ!」と凄い勢いで怒鳴っただけでなのに、言葉の暴力に負けてしまっただけなんだと思いました。おんどりさんは、言葉に勝つたんだとおもいました。絵もとっても素敵な絵です。氷の宮殿に住んでいて窓から顔を出しているきつねのうっとりしている顔の素敵だし、うしさんのおっとりした顔も素敵です。

    投稿日:2008/11/12

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  • 味わいのある絵

    オオカミやクマまでおいかえしてしまうキツネが迫力あります。スカートをはいているから女狐なんですね。ヒスティリックな感じが、自分のように見えてちょっと苦笑いしてしまいました。

    何度も追い返されたウサギがかわいそうです。でも、ついにおんどりの一声でキツネは逃げ出してしまいます。
    ロシアのあの帽子はキツネの毛だったのかと、納得しました。不条理に立ち向かう、というお話しはどこの国でも同じなんだなと思いました。
    絵がとても味わいがあって見ごたえがあります

    投稿日:2008/01/09

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  • くりかえしが楽しい♪

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    昔話には、こんな繰り返しの台詞が出てきます。
    子どもたちは、繰り返しが大好きです。
    同じおはなしを何度も読んでもらいたいのも、自分の知っている通りにお話が進むとほっとするからです。

    この絵本の絵が、最後のおんどりだけが華やかな色になっていて、他の色はとてもシックです。
    最後のページは平和な暮らしを想像させてくれます。

    投稿日:2007/05/25

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