はたらくくるま しゅつどうします!(文溪堂)
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日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥
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6件見つかりました
タイトルから、「ちょうつがいが、どうしたんだろう?」という思いに 駆られつつ、読み始めました。 全体的に暗い印象、その中で注目される、ちょうつがい。 暗い部屋の中で、「きい きい」と聞こえる、高い音。 そして、なぜか見えてくる、音の正体!? あんな音やこんな音の正体が、よく見たらあんなものだったら・・・! 見方によっては、笑えるものだったり、グロく見えて、目を反らしたくなったり。 読む人にとっては、賛否両論、感想が真っ二つに分かれる絵本かもしれませんが、 個人的には視点がとても新鮮で、良かったと思います。 なんといっても、怖い絵の雰囲気が、より異様な雰囲気を演出してます。 個人的に、ブランコのシーンがおススメ。そしてそのページから数ページ進んだところの、 母娘の絵が怖い。お母さんの手が透けて、娘の目がうっすら見えてる!! 日常生活の音に敏感になってしまったら、あなたにも見えるかもしれませんよ(笑)
投稿日:2013/05/14
ありふれた「きいきい」という音。 でも、その乾いた音って…ほんとうに「音」なんでしょうか。 怖いものは、蝶番のようにいつも人と密接につながっているのかもしれません。 『世にも奇妙な物語』とかで実写化してくれないかなって思います。 CGもかなり進んでる上にレベルの高い子役もいっぱいいるんだし。
投稿日:2015/01/06
子供ならではですね。我が子にはまだ読んであげていませんが、そのうち色々わかるようになったら「きいきい音がするから油塗ってあげよう」とも言いかねません。幸いうちにはちょうつがいもきいきい音がする箇所もありません。
投稿日:2014/10/21
幼児の僕が部屋の扉を開けると、蝶番のきしむ音がする。見てみると、変なお化けが挟まっていて、「痛い、痛い」という。蝶番が動くたびに挟まったお化けは酷く苦しむ。どうにか助けてやりたい少年だが、どうにもならない。更に、扉だけではなく、椅子の金具や公園の遊具、乳母車、自転車…あらゆるところに、お化けが挟まって苦しみを受けている。しかし、それが見えるのはこの少年だけらしい。 そんな少年がその後どうなったかは、わからない。 誰も気がつかないで、何気ない動作で多くの異界の存在を絶えず苦しめているという構図が、恐ろしい。自分は、何かをする時に、何かがその事で犠牲になっているのではないか?あるいは、知らない間に、どこか妙な場所に挟まってしまい、絶え間ない苦しみをうけることになってしまうのではないか?いずれにしても誰も気がつかない、誰も助けてくれない。まだ知らない場所にいるお化けが、どういう状況になっているのか?…いろいろな恐ろしい想像が働いてしまう作品。後からゆっくり狂気の世界に引きずり込まれるような、恐ろしさを楽しめる。
投稿日:2019/01/10
夏になると全国のあちこちで「おばけ屋敷」がオープンする。 どうしてあんな怖いものをわざわざお金を払ってまで見に行くのか、臆病な私には理解できない風物詩だ。 いや「おばけ屋敷」だけではない。 怪談話にホラー映画、身も凍るような仕掛けにこの世は満ちている。 そして、「怪談えほん」だ。 絵本くらい、明るく夢のあるものがいいのに、どうして「怪談」なのだよと思いつつ、暑い夏くらいはせめて絵本でも身も凍りたくなるものかな。 この絵本も怖い。 ここでは聴覚は怖さを生み出している。 ちょうつがいの「きいきい」いう音である。 恐怖というのは五感に訴えてくるから始末が悪い。 この絵本の主人公の少年はちょうつがいの「きいきい」いう音から見たこともないおばけを見つけてしまう。 聴覚から視覚へと恐怖が移っていく。 その点では物語よりは絵本の方が恐怖感を生み出しやすいかもしれない。 「おばけ屋敷」などはこのあと触感などの移るケースが多いが、絵本だとそこまではいかない。 むしろ視覚が煽る。 この絵本でも恐怖の源泉は「きいきい」鳴るところにあるが、よく見ると、描かれている家も部屋も街もみんな怪しさに満ちている。 どころか、まわりの人がすでに異界のものたちだ。 となれば、この絵本の絵を描いた軽部武宏さんの技量を評価すべきだろう。 暗い部屋で、ぺたぺたと赤い絵の具を塗っている。 そう思えば、それだけで怖くなる。
投稿日:2017/07/23
ちょうつがいなどの、金属の接合部分が 油切れできいきいいう様子が、おどろおどろしく描かれています。 おばけがはさまれて動けなくなってきいきいいうという設定のため 結構リアルにお化けがはさまれていて (若干グロ画像気味・・) 娘と「うわぁ・・」といいながら読みました。 絵のタッチでコミカルにもできる設定だと思うのに こっちにもってくるかぁ・・と・・。 さすがに、怪談えほんシリーズならではで シリーズ好きにはたまらない一冊かもしれません。
投稿日:2012/06/11
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