自分の経験や考えたことを、言葉で表現できるようになったんだと喜んでいる親御さんでも、日々の生活の中で、手を止め子どもさんの視線に降りて、耳を傾けてやれない時もありますよね。
特に二人暮らしの家庭では、もう一人の大人のところに駆け寄り、代わりに聞いてもらうこともお子さんにはできません。
もっとたくさん時間があったなら、もっとやらなければならないことが少なかったら、なんて思ってもやはり昨日と同じ今日はやって来ます。
でも、親御さんに感動ほやほやの気持ちを伝えたいお子さんが、昨日と同じく今日も聞いてもらえなければ、やはり小さな胸を痛め、次には諦めてしまう子になるやもしれません。
この作品のお父さんは、すぐ修復できたようで何よりでした。
私も働いていましたので、絵本の時間をたっぷりとって、そこでその日いちにちあったことを語り合いました。
が、その絵本タイムまで待てずに、台所へ話しかけに来られ、てんてこ舞いをしたことが懐かしく思い出される作品でした。
あとがきも一緒に読んでいただきたいと思います。