『どろんこハリー』のシリーズにこんなバージョンがあったのですね。
「はじめてひとりでよむ本」と副題があります。
なるほど、少し長いおはなしですが、ハリーの活躍に、
一気に読めそうです。
さて、このお話はずばりハリーと隣のおばさんの根競べ、でしょうか。
隣のおばさんの歌の練習が迷惑なハリーは様々な計画をたてます。
その健気なこと。
最後までマイペースのおばさんは脱帽ものです。
ラストは究極のオチかもしれませんね。
『HARRY AND THE LADY NEXT DOOR』が原題。
これを『ハリーのだいかつやく』と訳した訳者の手腕にも
拍手です。
あとがきに訳者である森先生の言葉が書かれていますが、『この作品は文字を覚え、ひとりで本を読み始めた子ども達のために創られたアメリカの“I Can Rad Book”シリーズの1冊』だそうですが、初めは読んであげたいと思います。
でも子どもの本にこのような心配りがあるアメリカは児童文学と児童図書の先進国だ、と改めて感心しました。