何か、昔話風のものが読みたいな、と思い、探してみたところ、
目に入ったのが、3びきのくま。
この「3びきのくま」、驚くほどたくさんの出版会社から出ているのですね。
確かに、自分が小さかった頃に読んだ記憶もしっかりと残っていますから、
このお話は万人向けなのかもしれませんね。
たくさんある中から、大好きな片山健さんの絵柄の物を選び、読み聞かせていました。
父親、母親、小熊の三匹のくまの家に、女の子が迷い込むあまりにも有名なお話です。
片山健さんの絵が、昔話風で雰囲気がよく出ています。
秀逸なのが、くまのセリフ。
お父さん熊は、力強そうな、毛筆。
お母さん熊は、細いペンタッチ。
小熊は、極細で、ちょっと踊っているような字で書かれています。
しかし、このお話のラストは、こうだったかしら?
迷い込んだ女の子は、おかゆを食べ、小熊のイスを壊し、ベッドで寝ていたところをくまに起こされて、
「ごめんなさい」と謝って仲良くなった…と思っていたのですが。
この絵本のラストは、女の子がスタコラサッサと逃げて、
くま達は追いつけない、ということになっていました。
こうなるといいな、と思った私が、脳内でお話を作り上げてしまったのかしら?
ぜひ、トルストイの原作も読んでみて、確かめたい!と思いました。
絵は素敵なのですが、
女の子が狼藉を働いた上に、ごめんなさいも言わずにとんずらする、というお話がどうかな、と思ったので、
星3つにさせていただきました。