福音館の「たくさんの不思議傑作集」の1冊です。
この作品は、作者(聞き手)が1990年にいろいろな場所に住んでいる色々な年齢の人の10歳の頃を聞いてまとめたものでした。
こういう企画で本を作っちゃうところが面白いなぁと、思いました。
87歳、73歳、66歳、、55歳、45歳、37歳、26歳の方々のそれぞれ性別も生まれも育ちも、年代も違う10歳の頃を思い出しまとめてくれています。
それぞれの方々の生き様が垣間見えるので、今の子ども達が手にしても面白いと思いました。
ただ出来たら、最後に作者からの後書きはこういう年表ではなく、なぜ、こういうことを始めたのか、この人たちから話を聞いたのはこういう理由だったみたいなものがついていればなお興味がわいたなと、思いました。
西村繁男さんがイラストをつけていますが、とてもおもしろい立体的な絵で、絵や工作系のことに興味のあるお子さんはこれを見るだけでも楽しいと思います。