自分が小さい頃によく読んだ絵本だったので、当然のごとく子ども達にも読んだ気でいましたが、実は未読でした。
慌てて読み聞かせてみましたところ、充分に楽しんではくれましたが、やはり1年、3年、6年なので、ちょっと時期を逃した感がありました。
ぐるんぱの成長物語ではあるのですが、この本の楽しいところは、ぐるんぱの作るものが何とも大胆でダイナミックなこと。食べきれないようなビスケットや、住むことが出来そうな靴なんて、なんとも楽しいではありませんか。
お店を次々とクビになって、トボトボと出て行くぐるんぱの姿は、本当は悲しいはずなのですが、車に大きな荷物が次々と追加されていく様子が、なんだか宝物がどんどん増えていくように思えて、ついワクワクしてしまいます。
最後には、今まで「だめ!」と言われていたものが、すべて活用される(ぐるんぱ自身さえも)ので、読んでいる私たちも嬉しくなってしまいます。
私がずっと楽しかったように、子どもにとって、とっても楽しい気持ちになる絵本です。