かわいいぐるんぱと鮮やかで楽しそうな挿絵とは裏腹に
ぐるんぱは自分の居場所が見つけられずに
しょんぼりしてばかりです。
特に生まれ育った群れから日頃から仲間はずれにされ、
追い出されるために、最後にきれいに洗ってもらってるのに
先の明るい出発であるかのように元気いっぱいで旅立つ
ぐるんぱが正直気の毒です。
その後も悲しく辛いストーリーが続きますが、
最後は子どもたちに囲まれて、
幸せいっぱい、居場所をようやく見つけたお話で、
ほっとしたのですが、
やっぱり不幸な部分が多すぎて、
「びすけっと、まだ たくさん のこっていますね。」という一文も
でも、ビスケットはいつかなくなるよ。ビスケットがなくなっちゃったら?と、なんだか妙に不安になります。
ただ、話自体嫌いじゃないです。
一度は読んでみるといいんじゃないかと思います。