王女というもの。やはり竜にさらわれなくっちゃ。
マシュマロ王女の夢は、カリント山に棲むまぼろしの竜にあうこと。
王女は三つのルビーの宝を持ちだし、猫のウズマキとひそかにお城を脱出。そして大切な三つの宝を、“竜のかなしばり”“竜のはらくだし”“竜の目つぶし”という、怪しげな品にとりかえてしまうのです。
世間知らずなお姫さまですが、なにがあっても夢をあきらめません。騙されても、我が夢を信じて突き進みます。
ですが読んでいる方は、王女の選択に「それ、絶対騙されてるよぉぉ」とハラハラドキドキ。次々とページを繰り、あっという間に読んでしまいました。
かわいいファンタジー。夢をあきらめずにいると夢の産物にも遭えちゃうよというメッセージが、心地よく読後感を彩ります。
挿絵画家が少女漫画家ということもあり、少し少女漫画寄りかな。
ディズニープリンセス →のはらひめ →リトルプリンセス(で小説初読み)というプロセスを踏んできた娘がハマった本。