「くろねこ・ふうたシリーズ(1) ふうたさかなつり 」 みんなの声

復刊ドットコムから復刊されていたのは知っていましたが、まさかこんな形で読めるとは思っていなかったので、嬉しい出会いでした。

お話は至ってシンプル。
絵もゴチャゴチャと描かれてなくてスッキリ。
だからこそ、ふうたくんといたちくんの気持ちがよく伝わってくるのかもしれません。

自分が釣った魚、ホントは誰にもあげたくないけど、「しょうがないなあ」といたちくんにあげるふうたくん。
絵本を読みながら、「こういうの分かる分かる」と共感する子どもたちはきっと多いはず。

いたちくんも、次の日にはちゃんとお花を持って、お礼を言いに来てくれました。
一緒に魚釣りをする友だちが出来て良かったね。
ちゃんとお魚も釣れて良かったね（＾＾）

村上康成さんの温かい色彩の絵と、ほのぼのとしたお話に、優しい気持ちになれる絵本です。

くろねこ・ふうたシリーズの1冊目　ふうたさかなつり☆

「さかながつれたよ、わーい」なお話かなと思ったら
それだけではない！！

大事におさかな抱えてるふうたくん
「ぜーったいあげない」

分かるよ。その気持ち。
せっかくつったんだもん、大事だもんね。

でも、優しいふうたくん
「しょうがないな」っていたちくんにあげちゃう。

日常のちょっとしたことだけど
小さい子にとってはこの譲り合い、優しさは大きなこと。

ふうたくんの優しさが、綺麗なお花になって返ってきました。

優しくしてあげたら、幸せな気持ちになって
また、自分にもいいことがあるんだよ。
自分ばっかりがよけりゃいいんじゃないんだよと
娘に諭してあげるのにぴったりな絵本です。

でもって、あげないときのぷんとした表情が
娘に似てて、あぁ可愛いと思っちゃいました。
シンプルだけど、表情豊かで穏やかな気持ちになれる絵本です。
続きのシリーズもぜひ読んでみよう！

5歳の子が読んでくれました。
いたちくんにはまってしまいました。
ものは言わないけれど
すごく愛くるしいです。
その愛くるしさに負けて
お魚をあげた翌日のいたちくんに
これまた子供と「かっわいー」
と笑いあいました。

絵本っていいですね！
子供に読んでもらって大人も癒されます。

文字が少ない分、自然と絵から想像する事が出来るのがいいですね。魚を釣りあげたふうたくん、ヤマメでしようか。大事な1匹をイタチくんにあげちゃうまでの心境がふうたくんの表情から分かりますね。イタチくんの優しさにも心はホッとします。素敵な絵本です。

この絵本のシリーズは、今まで知りませんでした。。。
もっと早く知っていたら、今はもう大きくなってしまった甥っ子たちに読んであげたのに〜

お魚をもらったイタチくんの心遣いと、ふたり一緒に仲良く並んで釣りをしている後ろ姿がツボでした。

大きな魚、釣れたかな〜

３歳１０ヶ月の息子に読みました。

絵もストーリーものんびり、ほのぼのした絵本です。
「ぜったい　あげない」と言っていたふうたくん、
結局はいたちに魚をあげたんですね。

おもちゃを貸し借りする時の、息子の葛藤にも似ていました。
「ぜったい　貸さない」と言っているけれど、
そのうち貸すんですよね、３歳くらいになると。

もらったいたちくんが、花をふうたくんにあげるのも良かった。

魚釣りにいったふうとは、魚をほしがるいたちがいたので、仕方なく、釣った魚をあげました。翌日になると、釣り姿のいたちがやってきました。仲良く釣りをすることになります。

ゆったり流れている時間を感じられる作品です。

絵はもう少しカラフルなほうが女の子の好みかなと思いますが、3歳くらいの男の子向けかと思います。

誰かにあげちゃうのはもったいないな。
でも、誰かが喜んでくれたらうれしいな。

ひとって誰でもこんな思いを持っているんだと思います。
欲張りでちょっと意地悪な気持ちと
相手を思いやるやさしさと。

後者がまさったふうたくん
そのご褒美は
１輪の花とお友達！

私の甥っ子は風太くん。
おまけに、小さい頃から大の釣り好き。
この春、結婚します。

この本の題名を見た時、
彼のための本だ！と胸が飛び跳ね
ぜったい贈るぞ！ と思ったのに…
もう、持っていました。

これからは
お嫁ちゃんと一緒に釣り糸を垂れるのかな。
ふたり並んで寄り添って―。
ふうたくんといたちくんみたいにね。

さかなつりを通して、なかよくなる「ふうた」と「いたちくん」
言葉数は少ないけれども、イラストから気持ちがよく伝わってきます。

せっかく連れた魚をあげたくない「ふうた」を見つめ続ける「いたちくん」
欲しい気持ちを体全体から放ちながらも、言葉ではうまく言えない「いたちくん」は幼児そのものですね。
「ぜったいあげない」と言っていた「ふうた」の気持ちが変わっていくところ、そして最後は二人の背中が並んでいるイラスト。
なんだか心がほんわかします。

シンプルな絵ながら、目の動きなど細かい部分に心の動きが見えるように思いました。

ほんとは独り占めしたいけど、でもあげたら喜ぶかな…えいっ！
といったところでしょうか。

やさしい絵本だなぁ、と思いました。

他にも何冊かシリーズで出ていますが、どれもほのぼの心が温まるようなお話です。