「ミニ版 おばけのケーキ屋さん ひみつのねがいごと」 みんなの声

登場するキャラクターが可愛くて、色使いはメルヘンに相応しい優しい感じでした。
文章に、「です。ます。」調と「である。だ。」調が混在していたり、体言止めが何回も出てくる点が、少し気になりました。
おばけと女の子は、父親と娘かと思っていたのですが、今作は恋愛モード？
でも、前世の関係が判明する前なら、これもアリなのでしょう。

ひみつのねがいごとって何だろう？

そう思って読み進めましたが、女の子とおばけのケーキ屋さんの心温まる友情にじーんときました。

こんなキュートなおばけなら、いてほしいですよね。

おばけのケーキ屋さんのケーキも、食べてみたいなあ。

レビューコンテストでこちらの絵本をはじめて知ったのですが、本当にいいお話ですね。

こうやって、女の子とおばけはたくさんの思い出を作っていったんだな‥と、前作を読んでいるとさらに味わい深く、悲しい気持ちになってしまいます。

こんなにやさしい気持ちになれるお化け絵本は他にはないと思います。いつか息子にも読んであげたいです。

　おばけのケーキ屋さんとおんなのこの、ほんわか甘いお話が、ほほえましいなと思いました。
　ケーキ屋さんの５周年のパーティを手伝うおんなのこ、パーティが楽しみですね。でも、ちょっとがんばりすぎたみたい、、、。

　最後は、ふたりのねがいがかなって、よかったですね。読み終えると、ほっこりしました。
　スイートなお話と、ふわふわ感のある絵がぴったりあっていました。

オバケさんの作るケーキが特別だったのには理由があったのですね。最後にはとびっきりの感動が待っていました。
わが子の子育ての時にも感じていたのですが、成長するに従い勉強面も重視しせざるおえなくなってくると、そのことで子どもはストレスを感じますよね。塾に行くとか、成績のこととか。
そんな夜におしゃべりのできる美味しいケーキ屋さんがあったら、子ども達はどんなに救われるのでしょうか。
それが亡くなったお父さんの想いだったりすると、きっと寂しい思いも含まれていたのね、なんて勝手に詮索しました。
いつの間にか成長する子ども達、大変なこともあるけれど努力は無駄じゃないよって、人生良いこともいっぱいって言える大人になりたいなぁと思いました。

可愛らしい女の子が、必死で手伝ってあげて、願い事を叶えてもらおうと頑張る姿が何とも言えませんでした。お化けの実を探して見つけたと思っていたのに、間違えて違うのを持ってきてしまって失敗してしまったけれど、それでも優しく対応してくれたお化けさん。この二人の愛情がとても素敵に描かれていて、感動してしまいました。お化けの本だけれども感動させられてしまう、素敵な1冊です。

全ページ試し読みで読みました。

1作目を読まずに最初にこの巻を読んだときは、おばけと女の子の関係がまるで恋愛関係のよう（女の子が一方的に憧れているような）に読めましたが、1作目を読んで両者の関係がわかると、そういうことだったのかと納得しました。

でも内容がとても大人目線の関係性で、子供に読み聞かせて楽しませられるかというとそうではないように思います。

５周年パーティーを開こうとおばけさんが企画していました。
その準備を女の子が手伝います。
おばけたちを喜ばせようと「おばけの実」をとりにいって
間違って「わらいの実」を取ってきてしまいます。
そしてその実を食べたおばけたちのせいでパーティーが台無しになってしまいます。
すてきなのはここからです。
わざとじゃないことって謝りにくいですよね。
でも女の子はおばけさんにきちんと謝ります。
大人も子供も苦手なことを当たり前にしてしまう女の子に感動してしまいます。
おばけさんも懐がふかくってやさしくって素敵です

一作目の「おばけのケーキやさん」もラストはホロリとさせられましたが、こちらもとってもいいお話です。

一作目を読んでからのほうが、女の子の気持ちやひみつの願い事が何だったのかを想像できてより楽しめると思います。

それにしても、おばけになると記憶はなくなってしまうようですね。
そこがなんだか悲しい。

おばけのケーキやさんが五周年の記念パーティーをひらきます。
女の子に手伝ってもらうんだけれど、ちょっと失敗してしまいます。
ちょうどこれを読んだ前の日に、息子と秋の木の実拾いにいきました。
夏に育てた朝顔のつるで、クリスマスリースを作りたくなり、その飾りを探しにいったのです。
どんぐりや松ぼっくり、ツバキの実などを拾ってきましたが、他にもたくさんの木の実がありました。
興味本意に知らない木の実も収穫し、図鑑で調べたりしました。
その中で、センダンの実には毒があると知ったりもしました。
なのでこの本で知らない木の実を食べたら危険かも！？
という不安がよぎりました。
息子もあぶないかも？と思っていたようで、
死ななくてよかったと言ってました。

大変なことをしていまいますが、
それを許してくれるおばけ。
いつまでもなかよく幸せに！と願いたくなる絵本です。