宇野亜喜良さんの艶やかな画を見たくて手に取りました。誘うよな妖精の視線に引きつけられました。あとがきにもあるように、こちらは原作に宇野さんが舞台のために独自のストーリーを織り交ぜたオリジナル作品となっています。
あくまで台本を絵本に仕立てたからでしょう、言葉が非常に少なく、「妖精がブランコに乗っている」など状況説明が主なので筋を知っていないとお話の全体像が見えません。途中から場面を想像するだけで思い描きながら読みました。
日焼けして黄ばんだのかと思ったら、わざと彩色を古ぼけた風にしてある装丁がシャレています。
この物語を未だ読んだことが無かったので全体的に掴みにくかったのが悔やまれます。それでも各ページにイラストがあるので画集として楽しめました。原作に目を通した後に再度開いてみようと思いました。