おすのつぼにすんでいたおばあさん
とっても善良なおばあさんが、助けた魚に望みをなんでもかなえてあげるといわれ、
大変恐縮しながらも、
最初は夕食を、
次に家を、と、どんどんお願いしていくお話。
「金の魚」に似てるけど、こっちの話のおばあさんは善良そうだし、
魚にも遠慮がちにお願いしてるし、
大丈夫よね・・・?
と思いながら読み進めていったけど、
あれあれ、なんか危ない雰囲気。
息子の方もだんだん気付いてきたみたいで、
「おばあさんきっとこの願いで満足しないよ」とコメント。
そして私たちの悲しい予想通り、
最初のおばあさんの態度からは想像もできなくらい、
ごうつくばりの欲張りばあさんに。
しかも可愛がってた猫のモルトまで引っぱたく始末!
あ〜
やっぱこうきたか。
人間上をみたらキリがないね。
ため息で終わるかと思いきや、
最後は魚にあやまり、善良さを取り戻したおばあさん。
なんとか後味悪い終わりから逃れられて、ほっとした私たちでした。
あとがきに、「今ある幸せを幸せと感じることができる人が果たしてどのくらいいるだろう」とありましたが、
ほんとにそうだな、と。
上を見てもキリがない。
上を見て努力することは大切だけど、
今の幸せは感謝しながら生きていかないといけないな、とも、
オトナとして考えさせられた一冊でした。