家庭の食卓に登場する天ぷらやフライの作り方を教えてくれる本。
およそ思いつく限りのたくさんの材料を取り上げ、それぞれの個性に合わせたおいしく食べる秘訣を伝授。
子ども向けの家庭科の本だからって、あなどるなかれ。
見開きには油の適温を一発で分かるように工夫された図があり、それぞれのコツをうまくまとめ、簡潔に、印象に残るように表現してくれた各ページは実用書よりも、実用的かも。
フライと天ぷらの両方を、見開きで紹介するので、同じ材料でもフライと天ぷらがあるのがわかる。牡蠣は天ぷらもある。野菜の素揚げや、油煮などの初めて見る料理もあり。
人間はぼーっと生きていると何も知らないで人生が終わってしまう!と焦るかも。
とんかつなどの「かつ」や「唐揚げ」の語源など豆知識もあり、作らなくてもおいしい。ピロシキやさつま揚げなど、手間のかかるものもあり、本格的。詳しいレシピは省いてあるので、かえってチャレンジしやすいかも。
油の取り扱い注意や、環境への影響なども書かれていて、筆者がちゃんと後始末や未来のことについても考慮していることがうかがえる。しっかり調べて、実際にやってみて作った絵本だと思った。
ところどろこにシュールなギャグもあり、見どころ満載。