こまったこぐまに、こまったこりす、こまったことりに、こまったみのむし…どんどん困った者が増えてきて困り事が解決しないまま連なって、みんなどうするんだろうと思っていたら、一つ糸口が見つかるとみんなで協力してみるみるうちに解決してすっかり元気になりました。
「こぐまたちの困難を乗り越える物語」と言葉にすれば容易いですが、自分も問題を抱えているのに他者の問題も一緒に抱え力を合わせて乗り越えるという、現実ではなかなかできない姿をかこさんは愛らしい絵とやさしい言葉で表してくれています。
内容もさることながら、この作品は耳で聞いて楽しめる絵本でもあると思うので、読み聞かせ会や親子の読み聞かせにぜひおすすめしたいです。