小学生に読み聞かせる絵本を探していてたどり着いた「桃太郎が語る桃太郎」…。
誰もが知っている桃太郎のお話ですが、視点が変わるとこうも変わるのかと驚きました。
よく知られた桃太郎は、桃から生まれた桃太郎がお供の犬、雉、サルを従え鬼ヶ島へ向かい、鬼退治をしめでたしめでたし…となりますが、桃太郎の心情までは触れられていません。
読者の目に映るのは、鬼退治に行った勇敢な桃太郎。
ところがこの絵本では違いました。
桃太郎自身が語っているのです。
まず生まれる前の桃の中での様子。
そして出陣前夜…家族(おじいさんとおばあさん)を思う気持ち。
桃太郎視点で語られるストーリーはとても新鮮でした。
へぇ〜そんなことがあったの。そんな風に思ったんだ。
勇敢な桃太郎像ではなく、私たちの周りにいるような少年像でした。
絵も桃太郎の姿は手足のみ、まるで桃太郎の頭にカメラをつけているような感じで話は進みます。親近感がわきます。
これはストーリーを知っている小学生にも喜んでもらえそうです。