中国の昔話のようです。似たようなお話は他にもあります(五人兄弟バージョンなど)が、九人兄弟のこれが、次女の一番のお気に入り。
子供に恵まれないおばあさんが、湖に涙をこぼすと仙人が現れ九つの丸薬をくれます。これを飲むと子供に恵まれるというのです、初め一つ飲んでみますが効果が現れません。一年たって全部いっぺんに飲むとたちまち九人の息子に恵まれます。
でも、おばあさんの家は貧乏。こんなにたくさん育てられない!と嘆いていると仙人がまた出てきて、何も心配しなくても子は育つ、と言ってくれるのです。
その後すくすくと大きくなった子たち。
ある日王様の宮殿の大きな柱がとれてしまう、という事件が起こります。「ちからもち」がその柱を直したことから、王様の無理難題が始まります。九人兄弟が知恵を絞って、それぞれの特技、例えば「はらいっぱい」「あつがり」「さむがり」「ながすね」などを使って、王様のひどい仕打ちを打ち負かすのです。その難題が結構ひどい。8日間何も食わせなかったり、、、など。どんな難題にどの子の個性が光るのかは、読んでからのお楽しみでしょうか。
最後は「みずくぐり」が、飲み込んだ川の水を王様に吐いて、一件落着!九人兄弟の村は、意地悪王様の治世から逃れることができるのです。
民話には生きるすべのエッセンスがたくさん詰まっていますが、次女はそんなこと関係なくこのお話が純粋おもしろいようです。