すべてが眠りについた、雪の降り積もった真冬の農場で、目を覚ましているのは、小人のトムテだけ。トムテは数え切れないほど長い年月、この農場の夜番をしています。牛小屋や馬小屋、羊小屋に鳥小屋などを見回り、母屋で寝ているの子供たちも・・・。妖精のトムテはずーっと昔から・・・子供たちのひいおじいさんが子供だった時も見回っていたんです。でも、トムテがずっと気になっているのは、年老いた人がやがていなくなってどこに行くのか・・・。北欧の人たちが信じている小人「トムテ」は、私たちにはピンとこないけれど、なんともいえない叙情があります。うちの子達は、今でも冬になると読みたくなるようです。