主人公のポルカさんは、小さな町でドーナツ屋さんをしています。
毎日作業をして、仕上げには子どもたちにもお手伝いをしてもらって、みんなが笑顔になるようなドーナツを作っています。
時にはトラブルもあるけれど、みんなで楽しく作っているからへっちゃらです。
でも、ちょっと気がかりなことが……。
毎年の春になる少し前、ある手紙が届くのです。
「おいしくて きれいな ドーナツ 100こ、 あした あなもりやまの てっぺんに もってくること!」
あなもりやまは怪物が住んでいる、といううわさがあります。
いつもはポルカさん一人でこの手紙に応えるのですが、今日は子どもたちがいます。
だから、みんなでドーナツを作って、持って行くことにしました。
ページをめくるごとに、何かが起こっています。
だから、読み飽きるということがありません。
一人一人の様々で変化に富んだ表情が、豊かな色彩で表わされています。
読み終わる頃には嬉しくなっているような、楽しい絵本です。