娘が4歳になり、レオレオニの絵本を好んで読むようになりました。
なかでも、特にフレデリックはとてもお気に入りのようです。
かわいいねずみのやさしい絵、冬のためにせっせと働くちいさな姿、
そして、変わったことをしているフレデリック。
4歳の娘は物語が少しずつ理解できるようになり、フレデリックのしていることに興味津々です。
フレデリックが集めているものは、食べ物やわらのように役立つようなものではなく、ひかり、いろ、ことば、そんな一見すると役に立たないようなものばかりです。
でも、そのおかげで、長く寒い灰色をした冬に彩りと、温かさと、楽しさを与えてくれます。
フレデリックの集めた言葉はとても美しく、大人が読んでも、とても優しい気持ちになります。
ちょっと変わったところがある作者は、ちょっと変わったこのねずみが大好きだったのだと思います。
娘に、なにか教訓的なことを教えることはありませんが、この物語から、フレデリックの集めたものから、生きるために大切なものにはどんなものがあるか、自然と感じ取ってくれればいいなぁと思っています。