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フレデリック」 みんなの声

フレデリック 作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1969年
ISBN:9784769020028
評価スコア 4.44
評価ランキング 11,427
みんなの声 総数 113
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  • 変わってるってどういう事?

     主人が大好きな絵本で娘に買ってきてくれたもの。
    初めて読んだ時もなんだか詩的でレオ・レオニらしく芸術性にあふれた絵本だと思いました(実際、主人公のフレデリックは芸術肌の詩人なのです)。でも何度も何度も読んでいくと、色々な解釈がでてくるのです。絵本の奥深さを初めて知りました。
     サブタイトルが、〜ちょっとかわったのねずみのはなし〜とあります。 人と違う考え方をしたり、人と違う視点で物を考えたり、一見すると悪い事に思えてしまうようなことも、自分を信じてそれをまっとうする。それで良いんだ。ってフレデリックは教えてくれる。それが自分でも、他人でも。 
     芸術家になろうと思ったり、今は偉人だと言われる人や、例えばエジソンだって、その時は出る杭は打たれるような扱いで、「あの人は変わってる」ってきっと言われていたはず。でも人と違う事を考えたり、違う視点で物を考える事を誰もしなくなってしまったら、なんてつまらない世の中になってしまうのだろう・・この絵本に出会って初めて気づきました。
     みなさんの傍らにいるお子さんを見てください。 可能性にあふれ、柔軟で、純粋で・・・ 自分の子供がちょっと変わった考え方をする、と思ったり、子供から、あの子は変わってるんだよ。って聞いたりしたら、「フレデリック」を読んであげてほしい。『大丈夫。あなたはあなたでそれで良いんだよ』って教えてあげてほしいし、『あなたと違う考えをするからって、その子を排除しないで、そんな考えをする子もいるんだよ』って、教えてあげてほしい。
     大人が言葉で説明するよりも簡単にそんな事を教えてくれるレオニ・マジックを是非一度! 

    投稿日:2003/09/10

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    12
  • 人それぞれの解釈

    • AAさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    賛否両論ある本だと思います。私はどちらかというと「否」です。(ごめんなさい)

    レオ・レオニさんの絵は好きなんですが、内容に共感できませんでした。

    「人と違ったことをすることが勇気付けることができる」ということが言いたのだと思いますが、もしそれが言いたかったなら、冬ごもりの仕度という設定は少々まずいのではないかと思います。
    やはり、みんなが一生懸命働いているときは一緒にやらないといけないと思いますし、結末もフレデリック以外のみんなが働いたことがあまり評価されてないことが気になりました。
    それに比べ、みんなはフレデリックを認め賞賛し、随分寛大だと思います。私って、心が狭いのかしら。

    大人ならこの含みもなんとなく理解できますが、小さい子はどうかな?
    娘は「ひとりだけさぼっている。最後にみんなを楽しませたのはいいけど、冬の準備もみんなと一緒にしなくてはいけないね。」
    と、これまたクールな意見でした。

    投稿日:2006/04/01

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    11
  • 賛否両論かも?でも気づいてほしい!

    • 洋梨さん
    • 30代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子2歳

    「フレデリック」本当にオススメで、ぜひとも皆さんに読んでいただきたいと
    思うのですが、皆さんの評価が分かれる絵本かも知れません。
    絵のタッチが、ため息がでるほど素敵なので、大人も子供もすぐ引きつけられます。
    しかし、いざ読み始めると少々難しく、誰でもすぐ夢中になれる、定番絵本!
    というタイプではないのかな、と思います。
    書店で数秒間、パラパラとめくったり、また、図書館から借りてすぐ返却する、、、
    というスタイルでは、この絵本の良さが十分伝わらず、ある意味
    「出会ってないまま」終わってしまう、、、という可能性もありますので、
    できれば購入して、長〜〜い年月をかけて、この絵本の奥深さを味わって
    欲しいと思います(もしくは、こまめに図書館から借りてきて下さい、、、笑)。
    秋から冬にかけて、という季節の移り変わりでストーリーがすすんでいくあたりは、
    ついつい「アリとキリギリス」と比べてしまいがちですが、全くの別物と考えて
    読んでみた方がいいかと思います。
    また、この絵本の「オススメ年齢」ですが、ウチの場合2歳半でも純粋に、
    絵の美しさを楽しんでいます。
    これから長い間、本棚において親子で楽しめる1冊になりそうです。
    この絵本の良さに、一人でも多くの皆さんが気づいてくれますように。

    投稿日:2004/09/27

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    8
  • 「ちょっと かわっていること」

    寒い冬に向けてせっせと働く野ねずみたち。
    ところが、フレデリックだけは働いていないようです。

    「おひさまの ひかりを あつめているんだ。」
    「いろを あつめてるのさ。」
    「ことばを あつめてるんだ。」

    とは、フレデリックの主張。
    これって、働かなくて済むための口実なのでは?もしかして、
    「ありとキリギリス」のような話の展開なのかと思ったのですが、
    最後は意外な展開で、どんでん返しとなりました。

    目に見えないことだけに、すぐには理解してもらえないけれど、
    フレデリックにはフレデリックなりの、冬へ向けた仕事を
    していたんですね。

    サブタイトルに「ちょっと かわった のねずみの はなし」とあります。
    学校生活や社会生活のような集団生活に於いては、とかく周りに
    合わせること、周りと共存することが良しとされています。
    ですから、フレデリックのような個人プレーは、きっとタブーと
    されることが多いと思います。

    けれど、このお話では敢えて、フレデリックの主張を誰もとがめる
    ことが無く、そのまま受け入れてくれたおかげで、フレデリックの
    隠れた才能が開花したんじゃないか、そんな気がします。

    「ちょっと かわっていること」は、決して悪いことばかりでは無いんです。
    それはきっと、何かの才能のサインかもしれません。
    出る杭は打つのではなく、伸ばしてやろう!
    そう思わせてくれる、素敵な作品です。

    投稿日:2011/12/06

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    6
  • 愛して止みません。。

    フレデリック。。この絵本は夫婦で大好きな絵本です。
    目の前のこと、目に見えるものだけを大切にしがちな私達。。
    でも、大切なのはそれだけじゃないんだよね!
    体全体で感じること、心を言葉で伝えること、想像すること。。
    フレデリックが教えてくれたのは、とても素敵なことばかり。
    どれも生きる力となってくれるものです。
    人にはそれぞれ持って生まれた役割があるのです。
    だから、あなたはあなたらしく歩いてゆけばいい。
    変わっていると言われるならば、それは個性として伸ばしていきましょう。。
    私達夫婦が子ども達に伝えたい想いが詰まった絵本。
    フレデリック。。愛して止まない絵本です^^☆

    投稿日:2007/02/08

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    6
  • 「人と違う」は「変」じゃない

    せっせと食べ物を集まる仲間と違うねずみ。
    彼は「芸術家」です。
    彼は、社会的な「生産活動」はせずに、
    芸術活動に明け暮れます。
    日本の社会では「変わり者」「無能」のレッテルを
    貼られかねない彼の行動を、仲間は尊敬の念をもって接します。
    芸術が文化として深く根ざした国ならではの絵本です。
    日本ではとかく「みんなと同じ」様に画一的・均一的な
    ものを求めてしまいますが、「人と違う」ということを
    立派な「個性」として受けれ、尊重できる、そんな精神の
    土台を作ってくれます。

    投稿日:2006/08/23

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    6
  • 芸術の必要性

    • じゃがーさん
    • 20代
    • ママ
    • 福島県
    • 男の子3歳、男の子1歳

    いきるためには、たべものが必要なのとおなじくらい、
    光や、色、物語・・・つまり芸術が必要なのだということを教えてくれる絵本です。

    「なにしているの?」とほかのねずみに言われながらも、フレデリックが自分の役割として、光、色、ことばをあつめて芸術を作り出し、ほかのねずみたちに力をよみがえらせること。
    みんなと同じように働かないフレデリックを、ほかのねずみたちが少々疎ましく思いながらも排除せず、たべものやすみかを分け合い、いっしょに生活すること。
    その両方がきちんと描かれていることが、すばらしいと思います。

    投稿日:2010/02/19

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    5
  • 自分と向き合う

    • らずもねさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子2歳、男の子0歳

    むずかしいんですよね。きれいごとや偽善でなく
    自分の心を感じようとしてみると、正直
    みんなで冬支度をしているさなかに協力せずに
    一人違うことをしている様子に何とも違和感を感じます
    でも「アリとキリギリス」と大きく異なるのは
    フレデリックも彼なりの冬支度をしているということ。
    しかもあれもこれもと一生懸命にそして皆のために…
    キリギリスのように遊んでいるわけではないのです

    そして仲間が参加しないことに
    怒りつつも寛大であることが実に重要な私へのヒントのような気がします。瞬間的に腹を立てることは簡単です。危うく私もそうしてしまいそうです。
    でもネズミの仲間はフレデリックを許容し寛大に
    見守ったからこそ、結局冬の退屈な暗い世界を明るく穏やかに過ごすことができたのです。そして感謝するのです

    人と違うことを前向きに肯定してくれる絵本です
    子供は少なからず人と違うと感じることを抱えているような気がします
    そんな子たちに自信と「これでいいんだ」と安堵感を感じさせてくれるのでしょう。
    そして大人たちはきれいごとでなく自分自身と向き合わせてくれる絵本です

    投稿日:2011/12/03

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    4
  • 賛否両論あるけれど

    「スイミー」でおなじみの、レオ・レオニさんの絵本。
    《ちょっと変わったのねずみ》フレデリックが主人公です。

    のねずみの仲間5匹で暮らしていて、他の4匹が冬ごもりのしたくを一生懸命しているときに、じっとしているフレデリック。

    誰がどう読んでも、「アリとキリギリス」を思い浮かべてしまいますよね。
    でも、全く違うお話で、全く違う結論なんですよね。

    フレデリックは、冬になって本領を発揮します。
    その芸術的才能で、他の皆を癒すことができるんです。
    他のみんなも「フレデリックが働かない」なんて非難することも無く、フレデリックの才能をちゃんと認めているところが、いいなと思います。

    フレデリックの芸術的才能は確かに賞賛に値すると思います。
    それと同じように、みんなの地道な労働があってこそ、フレデリックだって生きてきたんです。
    職業に貴賎は無い・・とでも言うか。
    お互い認め合える社会、組織、それが理想的だなと思います。

    なかなかに奥の深い絵本です。
    4歳の息子は、つい先日イソップ童話を読んだこともあって、ちょっと理解に苦しんでいた様子でした・・・。
    フレデリックは遊んでいたわけでも、さぼっていたわけでもないんだよと説明しましたが。ちゃんと理解してくれたかな?

    賛否両論ある絵本ですが、でも一読の価値はあると思いますよ!

    投稿日:2008/11/14

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    4
  • あなたがいる。そして、わたしがいる。

    戦後の混乱期に文学を志そうとした私の父は
    この大変な時に文学とは何事だ!と家族の猛反対を受けました。
    フレデリックを読んで、ふと、そのことを思い出しました。
    さて、自分はどうだろう。
    どんな状況でもフレデリックでいられるだろうか。
    そして、どんな状況でも
    フレデリックを称える仲間のねずみでいられるだろうか。

    うちの子にはまだ難しいかな。
    特に今は、へそ曲がりで屁理屈大王の時期に差しかかったので少々危険かも。
    曲解してしまいそうなうちは、積極的に薦めることはしないつもりですが、
    いつか、ここぞ!という時が訪れたら、そっと傍らに置いてあげたい絵本です。

    投稿日:2005/10/24

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