カッとすると上手く伝えられず手を出してしまう男の子たかし。
いじめられた過去のあるらしい、噛み癖のある野良犬。
たかしの努力で変わっていきます。
たかしは犬をしつける時に、
ガミガミ怒るお母さんの気持ちに気づきます。
たかしが根気よくしつけた犬を見てお兄ちゃんの気持ちも、
保健所に犬を連れて行こうとしていたお母さんの気持ちも変わります。
最初たかしは自分のげんこの気持ちを誰にも分かってもらえず
一人ぼっちのような気分でしたが、
最後は家族が1つになってあたたか〜い雰囲気です。
悪い癖はなおらない そんなことはないんですね。
簡単にはいかないですが、強い気持ちを持って犬をしつけたたかし。
たかしの気持ちは犬にしっかり通じていました。
たかしとデン(犬)の絆にジーンとしました。
げんこを出してしまう、噛んでしまう気持ち。
それを叱る気持ち。
保健所を選択する時の気持ち。
絶対にあきらめないで犬をしつける気持ち。
色々な気持ちが詰まってる絵本でした。
入学前の子にはちょっと長くて難しいお話しかもしれません。
親子で読むのに良いお話ですが、
犬を飼っている・犬を飼いたいお家には特にオススメだと思いました。