最近気に入っている、たかどのほうこさんの作品です。
まあちゃんは、お母さんに作ってもらったエプロン(赤、黄色、ピンクの三色のポケットの中に三色のハンカチの入った)をつけてピクニックに出かけます。
そのハンカチが欲しくなった子ザルや、キツネの親子なんかが、木の枝とかを宙に放って、まあちゃんの気をそらしておいてからハンカチをとっちゃうのですが、こ、これってスリじゃない!?
たかどのさんの作品は、結構「子どもな大人」とか出てくることが多く、それがいい味となっている気がします。「つんつくせんせいシリーズ」とかが特にそう。本書もそうです。まぁ、よく見ると代わりに果物とか入れてるし、まあちゃんもハンカチが果物に変わって喜んでいるのでいいのかなぁ。
子どもには、ちょっとこの微妙な毒は伝わらないかも知れないけれど、けっこう笑えますよ(大人が)。絵が素敵だといつも思います。