「くった のんだ わらった」 みんなの声

題名から創作絵本かなと思っていたら、ポーランド民話なんですよね。
つまり、ポーランドでは昔から語り継がれているんですよね。
人にものを頼んだら、交換条件はのまなきゃいけないって（笑）
ま〜なにはともあれ、取引成立おめでとう！です♪
・・オオカミが飲みたかったのがジュースではなく、ビールっていうのがいいですね。・・

表紙を見て、題名を見て、｢な〜んだ｣って今まで、何回かこの本の読むきっかけを失っていました。
でも｢ぶたのたね｣でお馴染みの佐々木マキさんの絵だし、確か｢ぶたのたね｣の時もおおかみは思いっきり、笑わしてくれたから今回も？なんてちょっと期待して、読んでみました。
最高でした、もうとにかく読んで欲しいの一言につきました。
ひばりってこんなに頭良かったっけ？と思いながら、ページを捲っていき、おおかみは欲張り過ぎだなと思いながら、楽しく読めました。
おおかみが重い腰を上げてくれたときには、なぜかほっとしました。
題名が面白くなさそうな感じがしましたが、いやいや今となっては、面白いにつきます！！

まきばの草の中に、ひばりの夫婦が巣を作りました。ある日、モグラが巣のすぐ近くを掘り始めたんです。これは大変！危なくて、たまごを抱いていられません。　そこで、ひばりは、おおかみにモグラを追い払ってくれるよう頼みに行きました。
おおかみは、「おあやすいごよう」と。
でも・・・。ただでは聞いてくれません。ひばりにいくつも、条件を出しました。ご馳走をたらふうく食べさせろ。ビールが飲みたい。笑いたい。など。何て図々しいおおかみでしょう！！　でも、ひばりは巣を守るため、おおかみの言うことをきいたのです。
そして、おおかみは約束を破ることなく、モグラを追い払ってくれました。
読んでいるときに、おおかみの図々しさから、約束は守ってくれないんじゃないかしら・・・と思ったんです。でも、最終的には、追い払ってくれたので、何だか安心しました。

ひばりが卵を産んだところをモグラが掘り起こし、モグラを退治をおおかみにたのみます。簡単に引き受けたくないずるいおおかみは色々条件を出します。テンポのいいお話しで最後まで一気に読みすすめられます。おおかみが出てくるお話しはおそろしい話しも多いけれど、このお話しのおおかみはどこか憎めない感じ。かわいい絵が子供達がとても気に入っているようです。