小学生の子供のいる家庭にとって、「いじめ」は避けては通れない問題です。我が子が誰かにいじめられてはいないか、逆に誰かをいじめてしまってはいないか。いつも子供の様子が気になります。
この絵本を最初一人で黙読した時、「かわいそう」「悲しい」という思い以上に、とても「怖い」という印象を受けました。娘も同じ感想を持ったようです。「いじめ」って怖いものなんです。何気なく言った言葉、とった行動が人の心を深く深く傷つけ、人生までも狂わせてしまう。妹さんのことを「弱い」などという権利は誰にもありません。そのことにまず先生達やいじめている子は気づいて欲しい、と痛切に思いました。
この絵本は学校の朝礼の時間に校長先生が読んでくれたそうなのですが、残念ながら「よく見えなかったし、内容もあまりよくわからなかった」と娘は言っていました。
勉強の時間を1時間削っても、この絵本はそれぞれの教室でみんなに聞こえるように、担任の先生に読んでいただきたいな、と強く思います。そして思うままに話し合って欲しい。学力向上の前に、やらなければいけないことがあると思うのです。