小学校高学年から中学生くらい向けのノンフィクション
「世の中への扉」シリーズの1冊。
このシリーズはどれを読んでもおもしろく、
親子で楽しめます。
2012年、新宿区市谷加賀町の工事現場で、
複数の人骨が見つかりました。
最初は、事件か!?と、警察が呼ばれますが、
最近のものではないと判断されます。
江戸時代は、医者の屋敷だった跡地ですが、
国立科学博物館の研究者が来て、
ひと目見て「縄文時代の人の骨」と判別。
足のすねの骨を見ただけで、縄文人だとわかるのだそうです。
で、ちょっと古いものだぞとなった人骨は、
炭素の量を調べるといつの時代の人かがわかるのですが、
まぎれもなく、縄文時代の人でした。
老若男女います。
実際の顔を再現したり、
遺品から暮らしぶりを解き明かしていきます。
地道な作業ですが、
謎が少しずつ解き明かされていく様子は
ミステリー小説のよう。
考古学者の仕事の魅力が伝わる1冊です。