絵がなかなかの迫力ある怖さをかもしだしています。そして何より題名がおもしろそうだったので、手に取りました。主人公の旅人が山の中で助けたトラに食べられそうになります。しかし旅人はトラの一言に納得いかず、山の中にいるもの達に判決をしてもらうのです。その一言とは・・・「人食いトラが人間を食おうってんだ。どこが悪い」と。しかし誰も旅人の見方をしてくれるものはいません。人間に嫌な仕打ちをされたものばかりだったので、誰も人間のかたを持つようなものはいません。いよいよトラに食べられそうになった時、山道を歩いてた時に脅かされたウサギが出てきます。ウサギも同じようにトラのかたを持ちます。しかしウサギはその現状を再現するように言います。ここまでくると私も、もしかして・・・となんとなく内容に予想がつきました。やはり・・ウサギは再現を理由にトラをまた穴の中に入らせる魂胆だったのです。結局トラは穴からでれずまた泣き叫ぶことに、旅人は命を救ってもらったという結末。これはイソップ物語でも少し内容は違いますが、結局「恩を知れ」という意味でよく内容は目にします。また違った内容でおもしろかったです。