まず、この摩訶不思議なタイトルに「?」と目がくぎづけに。思わず表紙を開くと、遊び仲間を探しに行く、かんたのうしろ姿が目に入ります。
神社で歌っためちゃくちゃの歌がもとで、不思議な世界に吸い込まれてしまったかんた。かんたは、そこで出会ったへんてこりんで愛嬌タップリの化け物3人組と思いっきり遊びます。ふろしき巻いて空を飛ぶモモンガ−ごっこ(飛んでみたい!)海が見える水晶玉のお宝交換(ほしい!)月をひっかけるほど高く飛ぶ大なわとび(やってみたい!)そして、ふうわりあまい木になるおもちを食べて一休み・・・。ああ・・私もこの3人組と会ってみたい!遊びたい!!
サクサクとストーリーの進む歯切れのよい文章と、ふっくらとしたみずみずしい絵のコンビネーションがなんとも心地よくすがすがしい。ラストの絵は特にいいですね。もとの世界に戻ったかんたのワンシーン。手もとに残った水晶玉が、あれはたしかに夢じゃなかったことを教えてくれる。でももうきっと、3人とは会えないんだろうなあ・・・。
子どもに一期一会を感覚的に分からせてくれる絵本ではないでしょうか。親子ともに大好きな絵本です。