「うるさく、しずかに、ひそひそと 音がきこえてくる絵本」 みんなの声

そもそも音とはなに？音がどんな風に伝わるか？自分がだす音は声、心臓の音、息の音…。蛍光色のイラストに、シンプルな言葉で、音の世界を説明してくれる。科学絵本でもある。ページをめくり終えたとき、改めて聞こえてくる音に耳をすましたくなる。

音のしくみが見えてくる！？蛍光色で描かれた、オシャレでカラフルで繊細な絵は、アート感にあふれていますね。楽器、人間の体、自然、いろいろなところから音が聞こえます。そして、聞こえない音も大切な音です。こなれた訳文が読みやすかったです。NEXTプラチナブックにふさわしい、子どもから大人まで楽しめる絵本でした。

音を材料に、様々な角度から調理して、視覚的に表現したとてもポップな「絵本」です。
音の発生する仕組み、音の伝わりかたの仕組み、音の種類、様々な空間を体験しているような気持ちになりました。
科学的でありながら、聴覚障害や、胎児の発する胎動の音や、各国の言語学まで、多面的な分野に首を突っ込んだ、かなりどん欲な本になっています。
気ままにページを開いて、味わいたいと思います。

『LOUDLYSOFTLYIN A WHISPER』が原題。
音がきこえてくる絵本、という副題に惹かれました。
実は音がテーマの科学絵本。
とはいっても、先入観なく、感じてほしい作品です。
ウクライナのアーティストによるアート感あふれる絵は、
蛍光色が多用され、色が響く印象です。
音をキーワードに、聴覚を刺激します。
それは、言葉も含み、手話をも包み込み、さらには無音の世界も感じさせます。
そう、聴覚が研ぎ澄まされる感覚でした。
小学校高学年くらいから大人まで、この感覚を体感してほしいです。