かの有名なピーターラビットのお話。ビアトリクス・ポターさんが、教え子の息子に送った絵はがきを元に作られた絵本です。
あるところに4匹の小さなうさぎがいました。いたずらっこのピーターはお母さんの言いつけを破り、マグレガーさんの畑に忍び込みます。
マグレガーさんに見つかったピーターは、命からがら逃げ帰るのでした。
ピーターラビットはもちろん知っていましたが、お話を読んだのは初めて。
シンプルなストーリーですが、少し棘があって、発刊から100年以上経った今でも古さを感じさせないお話です。長い間愛され続けてきた理由は、ただ可愛いからではないのですね。
最後に出てくる『かみつれの煎じ薬』というのはカモミールティーのこと。お話の中でこんなふうに自然にハーブティーが出てくるのは、やはりイギリス文化の中で生まれたお話ならではです。