うちの子供の気に入っているスニーカーは、もう小さくなってかなり汚くなっています。新しいのを履こう、と言ってもききません。そうゆう私も、子供のころは使い馴染んだ汚い枕を手放さなかった、と親が言っていました。
私はいつから、古くて汚いものをためらいなく処分できるようになったのか、思い出せません。
そんなことを考えながら、この本のページをめくっていきました。消毒のために、あした燃やされてしまううさぎがどうなるのか、どきどきしました。でも私もナナの立場だったら燃やしてしまうでしょう。
ほんとうのうさぎになったビロードのうさぎが、本物のうさぎと戯れている場面がほほえましいです。野うさぎになったビロードのうさぎが、森でぼうやをじっとみていたときどんなことを言いたかったのか、あれこれ思いました。