ある古い家の屋根裏に、おばけが一人で住んでいました。
おばけは何年も前からそこにいましたが、おばけの存在を知る人間はいません。
なぜなら、誰かが屋根裏に来ると、おばけは透明になって隠れていたからです。
ところがある日、一人の女の子が屋根裏に来てしまいました。
そしてあろうことか、女の子は、それから毎日のように屋根裏に来るようになってしまったのです。
おばけは、女の子が来たくなくなるように色々なことをしました。
これまで通り一人でいることを、願っていたからです。
ページをめくるごとに、おばけの気持ちが変わっていくのが分かります。
おばけが本当に願っていたのは……。
タイトルが「やねうらべやのおばけ」ですし絵がモノクロなので、怖いお話だと思うかもしれません。
でも読み進めていくと……。
試しに、読んでみてください。