この絵本の登場人物は、あるとき家の中のすきまにぽろんぽちょんと落ちてしまって、そしていつの間にか忘れられてしまった、ビー玉や小さな鉛筆、こんぺいとう等です。
それらのすきまっこちゃんたちは、長い時間がたつと目や口、手足が生えて自由に動けるようになり、こっそり仲良く暮らすようになるのです。
ところがある日、こんぺいとうちゃんがアリたちにさらわれてしまいます。
助けに泣かなくちゃ!!
すきまっこちゃんたちは会議を開き、助けに行くのは誰かを決めます。
そして……。
すきまっこちゃんたちのセリフが幼く、保育園や幼稚園の年代の子たちが話しているみたいで親近感がわきます。
また、小さなものがどこかに行ってしまって見つからないままとか、なくして忘れていたものがひょっこり出てきた、という経験は子どもたちの誰もが経験していることなので、このことでも親近感がわくと思います。
文章が多めですが、絵が細かく書かれているので見ていて飽きず、読み聞かせをしても、お子さんたちは最後まで集中して聞いてくれるのではないかと思います。