「めっきらもっきら〜」と同じ、長谷川さん+降矢さんのコンビで、きっといい本だろうと、落ち着いた気持ちで読みました。
期待通りの一冊です。「めっきら〜」のときと同じで、私たちの知らないかっぱの世界に引き寄せられた女の子の、不思議な体験を、いっしょになって楽しめた気がします。
かっぱの住む世界なんて、初めて見るものなのに、絵を見ていると、なぜかなつかしい。夏祭りなどで見られる出店やみずぶえで遊ぶようすなど、次の世代にも伝えていきたい光景が描かれていて、ぜひ、子どもたちにも読ませたいと思わせる本です。
「めっきら〜」のときの男の子も、この本に出てくる女の子も、心が純真な子です。だからこそ、人間の知らない楽しい世界を体験できるのですね。大人になっても、このような世界が本当にあるんじゃないかっていう気持ちを、持ち続けてほしいと思います。