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高橋宏幸さんのチロヌップシリーズは、キツネたちへの愛情に充ちています。 この作品は江戸時代にまでさかのぼる、千島列島の小島が舞台ですが、キツネをはさんで日本人夫婦とロシア人とのいさかいの物語になっていて、北方領土問題にまで関連するような内容です。 ロシア人たちにとっては、ラッコ狩猟は当然の事だったのでしょうが、そのために北見与平の生活を破壊したのは悲しいことでした。 北見夫婦との再会がかなわなかったチロも哀れです。 物悲しい話に心をしめつけられました。
投稿日:2019/09/02
江戸時代 松前藩のころ 千島列島にラッコを捕りにロシア人がやって来た ラッコを守るために任務に就いた北見与平とゆり夫婦 赤ちゃんがうまれ 女の子は 桜という名前 そのチロヌップに キツネがやって来て さくらと一緒に大切に育てられました チロという名前 しかし きびしい 北の国で さくらは 病気になり死んでしまうのです さくらのはかをつくり 木彫りのこけしをつくツタ 与平 哀しみのあまり毎日ないていた 母親のゆり ラッコを捕りにやって来たロシア人に小屋を燃やされ逃げ帰った夫婦(松前藩に) のこされたチロは、さくらの木彫りをだいじにして お墓を守り続けたのです 昔の千島列島の悲しいおはなし 今北方領土問題でロシアと 交渉している日本(平和な解決が期待されます) こんな歴史があったのですね
投稿日:2016/05/11
チロヌップシリーズの三作目です。 今度は戦争をテーマにしたお話ではなく、密漁や、動物と人間の関わりを描いた絵本です。 みなしごきつねのチロが密猟者からラッコを守っている家族に保護され、いっしょに暮らしていきます。 チロが大切な木彫りの人形を、密猟者から守ろうとして咥えて逃げるシーンはとてもひきつけられます。 こどもたちに、動物との触れ合いや共存などを教えてくれる絵本です。
投稿日:2007/08/10
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