この絵本、今まで読み聞かせたことはなかったのですが、下の娘は既に読んだことがあるようで、この本を見つけて、「あー、この絵本よく出来てるよねー」と生意気にも、言っていました。でも、娘の言うとおり。本当に良く考えられた絵本です。
まず、「じゃんけん」と「かくれんぼ」という子供になじみのある遊びが二つも出てきます。「もういいかい」「まあだだよ」という言葉の繰り返しが効いています。はっきりとした色彩と見やすくかわいい絵、さらに最後には大好きなお母さんが登場します。お話しもちゃんと完結していて、読んでいる方も聴いているほうも、とても安心感のある絵本だと思いました。
誰にでも好き嫌いなく受け入れられる絵本だと思うので、贈り物にも最適なのではないでしょうか。
ただ、一点だけどうしても気になる点が…。
それはこのお話しの季節はいつなのか、ということです。
ひょうたんときのこ、までは秋なのかな、と思っていたのですが、最後にたんぽぽが出てくるので、「あれ、春だったの?」と腑に落ちないものがありました。全体から受け取れる雰囲気は確かに「春」なのですが。
隠し絵の要素もあるので、あまり季節にこだわるのも野暮なのかな、とも思いますが、ちょっと釈然としなくて。
その分☆をひとつ減らしました。