のぶみさんの2007年の作品で、デビュー作「ぼくとなべお」から数えて70冊目にあたります。
そして、デビュー作以来の大ヒットになり、シリーズ化されているのは、ご承知のとおり。
今まで、我家では、のぶみさんの作品を読んだ事がありませんでした。
絵のテイストが、我家の好みでないからです。
ですから、沢山の作品を出されている方だなという印象しか持っておりませんでした。
ところが、本日、のぶみさんの2010年7月発刊の自叙伝「暴走族、絵本作家になる」をたまたま読み、その赤裸々な絵本作家になった経緯を知るにつけ、どうしても読みたくなった次第です。
さて、物語に登場するのは、かんたろうと新幹線。
のぶみさんのお子さんをモデルにした作品ですが、絵本の主人公は新幹線。
新幹線の目線で物語は進行するのが、Good。
しかも、その新幹線が、めっきり来なくなったかんたろうを心配して、かんたろうの家に行くというのですから、新幹線好きにはたまらないはずでしょう。
おそらく、かんたろうに我が身を投影して、わくわくするお子さんも多いことだと思います。
「暴走族、絵本作家になる」には、この作品が世に出るまでの、血の滲むような努力が綴られていましたが、それが納得出来る出来栄えの作品です。
子供の目線で描かれたこのシリーズは、ヒットするべくして世に出たといえそうです。
新幹線好きに、特にオススメの作品です。
また、「暴走族、絵本作家になる」も合わせて読んで欲しい作品です。
のぶみさんの生き様に感銘を受けること間違いなく、1時間で読めますので、こちらもオススメです。