「どんなに きみがすきか あててごらん」の絵を描いたアニタ・ジェーラームの2002年の作品。
物語の主人公は、うさぎ。
ぼくという一人称で、本の魅力を余すとこなく伝えてくれる作品です。
「ぼくは ぼくの ほんが すき。
それは、おはなしの ほん。
みためも すきだし、
てざわりも だいすき。
ぼくを いろんな ばしょに
つれてってくれる。
それも すき」
という書き出しで始まります。
絵本を読むことの効用なんて関係なし。
難しいことは抜きにして、本を読むことの楽しさを、分かり易く伝えてくれます。
考えるのでなく、感性に訴えてくるのが良いのでしょう。
ただ、どういうシーンでこの絵本を読み聞かせるのが良いのかを考えると、本当に必要?って一寸考えてしまいました。
だって、素晴らしい絵本と出会えれば、子供達は目を輝かせて惹きこまれる、それだけのことですから。
とても良い発想の絵本だとは思うのですが、対象が難しいような気がしました。