普段当たり前のように使っていることば。もし言葉が使えないとしたらどんな気持ちになるだろう。どんな世界になるだろう。
ことばを知らない生き物がいた。
考えてみると、そもそも言葉とはコミュニケーションツール。一人きりで暮らしているのだから不必要なのでは?
でもその生き物は自分の感情を表現出来ずに苦しんだ。
「楽しい」「おいしい」「あったかい」・・自分の思ったことを言葉に出来るってなんてすごいこと!
そして、その言葉を伝え合える人がいることはなんて素敵なこと!
言葉を持たなくともちゃんと感情はあるし、それはまだ言葉をしゃべれない赤ちゃんや動物を見ても分かります。
たとえ言葉は通じ合えなくても、身振り手振りや表情などでお互い分かり合えるし、「ハグ」はどんな時でも最強ですね!
そして、そうやって仲良くなった二人には、もう言葉を超えて分かり合える世界がありました。
きたむらさとしさんの色鮮やかでどこか抽象的なイラストも味わい深く、多くの気付きを与えてくれる1冊です。