『森からのてがみ』『森からのてがみ2』に続く作品。
それぞれ愉快な構成の、短いエピソードが4つ収められています。
<まるたの上のキツネとノウサギ>
増水した川で島に残されたキツネとウサギ。
2匹とも丸太に飛び乗ったものの、仲が悪いとされるだけに、その行く末は?
カササギがあおりますが、意外な結末に、なるほど!
<あたしはだれでしょう?>
禅問答のようなやりとりが愉快です。
作者の前に姿なき声。
ヒントは与えられるものの、さらに迷宮入り。
答えに唸ります。
<子リスのしごと>
さしずめ、子リスの自分探しでしょうか。
色々な動物たちの仕事を訪ねることで、それぞれの仕事が浮かび上がります。
でも、意外な回答から、自分らしさを見つける様子が清々しいです。
<十二月のさいばん>
まあまあ、何とも重々しい題名です。
十二月に対して、不満などを裁判に!?
でも、反対意見もあるわけで。
案外あっさりした結論は、まあ、妥当なところでしょうね。