私の尊敬する松谷さんと、大好きな岩崎千尋さんの最高コンビの絵本です。嫌いなはずありません。松谷さんの優しい音の響きに岩崎千尋さんの素晴らしく柔らかで優しい絵がとてもしっくり合っています。文章と絵がこれほどまでに素晴らしい融合を見せてくれると“今日一日いい日だ!”とそれだけで思えます。黒電話も懐かしいです。そういえば!と黒電話の音も思い出しました。ダイヤルする際にはタイヤみたいなと形のところに数字が書かれていて穴あきになっていて手で回すのです。誰かに電話をかけるとは、その誰かのために番号を確かめて、ダイヤルを回すという作業が必要です。現在のように簡単ではなかった、と思うと、みんながとてもなかがいいんだな。と感じます。娘が電話に興味を持つのはまだ先のことかもしれませんが、この本のみんなのように電話をかけられるなかよしさんが出来るといいなとおもいました。モモちゃんの本当に幸せそうな笑顔が私たちまでも幸せにしてくれたような気がします。心が優しくなれる絵本です。