「ちょっと小さい子が寝てるうちに、銀行まで」という設定に母親なら誰でも心あたりがあるのでは。母もどきどきのお出かけで、ちょっと小走りしているかも。
お姉さんのあさえは、泣きながら起きて来た小さい妹に、ちゃんと靴をはかせてあげたり、一緒に遊んであげたりと、とっても優しいお姉さんぶりを発揮。
でも、つい夢中になりすぎて、ちいさい妹を見失ってしまいます。これも母親ならだれでも一度は経験があるのでは。「ちょっと目を離したスキに・・・」という緊張とあせりは忘れられないものです。あさえも全くその通りの経験をします。車の音や小さな子の声にあっちに走り、こっちに走り。
最後は知恵を働かせて、妹を見つけます。叱ったりせずに駆け寄り、ぎゅっとするあたりは、本当に「良かったあ」という気持ちが現れていて、ついホロッときます。
後ろに母親のの姿も見え、お母さんもきっと「二人がいない!」と緊張とあせりの時間を一緒に過ごしていたと思います。きっとこの母親もあさえと同じようにぎゅっとしてくれそうな、優しい予感で終わります。