全編縦に開く、というので新鮮かしらと思って、3年生のクラスで読み聞かせしてみました。
縦でも、重くないので、問題なくページを送りながら読めました。
場面はほとんど暗い穴の中でのやり取りで、
2匹のやまねこの、青と黄色がよく映えています。
2匹の猫と3匹のねずみが、みんなで肩車のように重なって深い穴から出る方法を、
「やまねこの上にねずみ、その上に…・・」
「それだと逃げられちゃう」
「それだと食べられちゃう」
…と夢中で順番を話し合っているうちに、
大雨が降ってきて、穴に水があふれていつのまにか脱出できちゃいます。
…オチは、出られたことにも気付かず仲良く話し続けていましたとさ、
ということなのです。
オチまでの間に、3年生たちは、ひそひそ声で、
前半ではやまねこたちと一緒になって穴から出る方法を考え、
後半では「あれ?もしかして…」と、結末を予想し始めました。
決して長くないお話ですが、ゆっくり読み進めて、
動物たちと一緒に悩ませてあげると、
より楽しめるようでした♪
3年生の反応は上々でした。
水があふれたことによって出られた、ということを
ちゃんと理解できる2年生くらいから、この本の面白さを本当に分かるのかもしれません。